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量と飲み方と病気

年度末のラストスパートも佳境に入って来た。
ウチは9月決算なので事務的にはそれほどでもないが、
役所絡みの現場は「工期がー」「検査がー」と慌ただしくなっている。
へとへとに疲れて帰って来た時、もしくは帰宅前に、
「昔だったら酒で頭と体の疲労を麻痺させていたよな」と、良からぬ感情が沸き立つ。

「酒好き」と「アルコール依存症」の境界線はどこか?
多くの「酒飲み」が、依存症への境界線や依存症初期のステージにいる。
「オレも?」と、ドキッとする人も多いだろう。
「飲み会は楽しいから、これからも飲むよ」、
「結構、飲むけれど、検診で異常ないから大丈夫」という人もいれば、
「肝臓の数値が上がってしまい、控えるように医者からいわれた」
医者に言われていないから酒好きか?医者から言われたらアルコール依存症か?

依存症にならないためには、「習慣飲酒」をせず、「機会飲酒」に留まることが肝要。
つまり、飲む日より飲まない日を増やすこと。
依存症の境界線は、多量飲酒が習慣化する前段階で、この段階ではまだ依存症とは言えないが、
二日酔いで仕事や生活に支障をきたす可能性がある。
依存症初期のステージでは、多量飲酒が習慣化し、
飲酒時の記憶がなくなる「ブラックアウト」の症状が頻繁に起こるようになる。
俺はブラックアウトする前に睡魔に襲われ寝てしまっていたので気づくのが遅かった。

酒が好きでも量を飲めない人もいる。
大酒のみでも酔わない人もいる。
少しの量でも、人が変わったように絡んだり暴れたりする人もいる。
このように、飲酒量やその酔い方だけでは判断しづらい。
アルコール依存症は精神病の一種なので、そのような線引きは間違いだ。

この病気は発病までの経路も回復の仕方も千差万別である。
自分はただの陽気な酒好きなのか? それとも病気なのか? を考えてみたとき、
「もしかして……」と気づくことができれば、まだ回復の見込みがある。
しかし、自暴自棄になり「もうどうにでもなれ」となったら、
回復はなかなか難しくなってしまう。

アルコール依存症のことを精神疾患だと最初から答える人は少ない。
「意志が弱い」「だらしない」
「酒さえ飲まなければ、あの人は良い人なのに」
周りからはいろんなふうに言われる。
誰だってなりたくてなったわけではない。
発病するまでには、他人には言えない悩みを抱えている場合も少なくない。
俺も、弱い部分があり酒に逃げたことは認める。
それを反省し、家族を始め周囲に対し償いと信用回復を始めたばかりだ。
飲酒欲求を呼び起こしてもそれをかき消すため、
日々のこの日記もその抑止力になっている。

つづく。


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