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ギャンブル依存

ノラ3匹のうち、いちばん食いしん坊のチビが夜ゴハンの時間になっても来ない。
ふだんオス猫のチビに遠慮がちなサビ母さんとクロの親子も、
チビに食事を横取りされる心配もなく、落ち着いてディナーを楽しんでいた。
だだ心配なのは失踪したチビの行方だ。
車にひかれたのではないか?
迷子になったのではないか?
山に仕掛けられた猟師の罠にかかってしまったのではないか?
いろいろな場所を探し回ったが、結局昨夜は帰って来なかった。
サビ親子は久しぶりの親子水入らずで、重なり合うように寝床で丸くなっていた。

そして今朝、起床してまだ夜明け前の薄暗い中、事務所へ移動すると、
朝ご飯をねだりに来たのはクロだけだった。
クロにゴハンを与えた後、チビはいないかと周囲を探した。
「チビ~、チビ~」と呼んだ数分後、意気揚々とネズミを咥えたチビが姿を現した。
獲物を咥えながら俺のほうを見て、「どうだ、凄いだろ」とでも言わんばかりだった。
寝床にも戻らずどこで何をしていたのかは不明だが、元気に戻って来てくれてよかった。


テレビでもよく見た大谷選手の通訳の人が、突然球団から解雇された。
米国内では、違法ギャンブル業者による賭け事をするために、
大谷選手から金品を盗んだと報道されている。
「えー、あの人が~」と思ったが、ギャンブルには誰もがハマる危険性がある。
賭博は、アルコールや違法薬物のように、いつどこで誰にでも依存しやすい厄介な代物だ。

日本国内でギャンブル依存が疑われる状態となった人は約300万人強、
20歳から74歳の総人口の3.6%にもなる。
ギャンブル好きの人は、生い立ちや家系とも関係があるとも言われている。
人がギャンブルに引き寄せられていく最大の原因は、
脳内の神経伝達物質「ドーパミン」にある。
ドーパミンは別名「快楽物質」とも呼ばれ、
「気持ちいい」「幸福を感じる」「意欲的になる」などの状態にかかわるホルモンで、
ギャンブルによって活動性が高まる。
ギャンブル依存は精神科、脳外科の分野における病気なのである。

アルコールや薬物、スマホやゲーム、油断すれば誰でも何にでもハマる危険がある。
完全に断ち切らなければ根本的には治らない依存症ほど、
その人が手を伸ばせば簡単に届くところにあるから、
環境自体を変えないとなかなか治らない。

逆を言えば、人は誰もが何かに依存して生きていくものだとも言い直すことが出来る。


つづく。


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