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断酒会と婚姻の関係

ある大学の研究報告より。

断酒会入会者を対象とした調査
婚姻状況と飲酒関連行動と断酒に関する認識との関係

断酒会に参加している夫婦は,一般夫婦より
「夫婦の意見の不一致は破綻につながる」、
「配偶者の心を読むことが重要」と考え、
「性生活の完全主義」的傾向が強い。
心理的 尺度から断酒会夫婦の方が「人生の目的」は低かったが、
結婚満足度は一般夫婦より高かった。
断酒時に夫婦関係の悪化を認知していた夫婦は、
認知していなかった夫婦より断酒歴と夫婦関係の回復改善との関連が高かった。

研究結果
1)年齢  
     平均 58.6歳±11.1歳
     男性 59.7歳±10.5歳
     女性 48.0歳±11.7歳
     既婚者62.2歳±10.2歳
     未婚者50.0歳± 9.8歳

2)飲酒期間
     平均 25.4年±11.3年
     男性 26.4年
     女性 16.5年
     既婚者27.4年±10.6年
     未婚者21.9年± 9.7年

3)断酒期間
     平均 10.1年±9.5年
     男性 10.6年
     女性 4.5年
     既婚者11.6年±10.4年
     未婚者 4.8年± 6.0年

年齢は既婚者が高かった。
飲酒期間も既婚者が長かった。
断酒期間も既婚者が長かった。

内臓疾患や他の病気があると回答した人は,
既婚者で73%、未婚者では50%で,既婚者が多かった。

その他、
飲酒が原因で仕事に支障をきたした経験の有無、
健康的なお酒で楽しいものだったと回答した人、
アルコール依存症になる前の酒量が多いと回答した人、
酒量を減らそうとした経験があると回答した人、
酒乱型と回答した人、
連続飲酒と回答した人、
飲酒運転をしたことがあると回答した人、
飲酒が原因での入院があったと回答した人、
家族の中に酒豪やアルコール症と言われた人がいたと回答した人、
今でも楽しいお酒なら飲みたいと回答した人、
薬物と同じと思っていると回答した人、
飲酒をいつまででもやめられると回答した人、

これらは婚姻の有無別に差はみられなかった。

また、配偶者の存在は,アルコール依存症関連の問題と関係が深く、
配偶者への治療的関わりが断酒継続に重要であるとしている。

結論としては、、
断酒は、本人の努力は当然のこと、
例会への家族同伴や家族会の存在が、断酒会員を支えている
と言っても良いのではないのか?


つづく。


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