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入院中にアンケート

精神病院入院中の人の中には、自分はアルコール依存症ではないとか、
退院したらまた酒を飲み始め、節酒と言って飲む量が増える人もいるはずです。
  
私が入院中、座談会の席で皆さんにアンケートをとったことがあります。
自分はアルコール依存症ではないと答えた人が12人中2人居ました。
退院後は酒を止められず節酒するだろうと答えた人が12人中8人居ました。
絶対に断酒すると言ったのは、私を含め内臓に疾患を持つ3人のみという結果でした。
アルコール依存症は死ぬまで治らない病気です。
精神病です。
アル中には断酒しかないと私は考えます。
どうしても酒を止められない人は、どこかの自助グループに参加することをお勧めします。

「あ、俺ってアル中なのかな?」と思い始めたころがありました。
飲んでも酔わなくなり酒の味がしなくなり、体内から酒の抜ける時間が短くなりました。
飲む量が明らかに増えていることには気付いていましたがそれを隠し続けました。
飲む量を減らすのは簡単だと思っていましたが、その後も飲酒量は増え続けました。

精神病院では「アルコール依存症の人は何かと理屈を並べて絶対に酒を飲もうとする」
嘘をつくことに慣れてしまっている。
と学びました。その時の自分がまさにそれで、ちょっと怖くなりました。
病院では断酒が当たり前で、酒量調節とか適量とか思う余地も有りませんでした。
病院では禁酒そして退院後断酒開始。
断酒とは文字通り、「酒」を「絶っている」という状態を示す言葉なので、
不治の病であるアルコール依存症患者は、
本人の生命が続く限り断酒は続くことになります。

かつて私は、飲むアルコール量を毎日正確に計算してみると、
空いたボトルなどの本数から逆算すると、
適量と言われる量の4倍くらい飲んでいました。
しかも毎日。やはり明らかに「飲み過ぎ」です。
ちなみに、アルコール摂取量の基準は「単位」で示されることが多く、
1単位=純アルコール約20gです。
ビール500ml、日本酒180ml、焼酎約110ml、ウイスキー60ml、ワイン180mlくらいが、
それぞれ1単位。飲酒の適量は1~2単位までと言われています。
私は4単位から5単位飲んでいました。
適量と言われる量の4倍くらい飲んでいたわけですから
やはり明らかに「飲み過ぎ」です。しかも毎日です。休肝日など無縁でした。

退院して、断酒できなかったらどうしようと不安に思いつつ始めたわけですが、
不安を抱いていたのは最初の1週間くらいでしょうか。
それは単なる不安として終わり、何事も無かったように断酒が継続していきました。
いや、「何事もなかった」は少しウソです。
1度スリップして缶チューハイを1本飲んでしまったことが有ります。

ゴメンナサイ。。。

つづく。








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