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第二の否認

外出自粛の日曜日、酒の誘惑に負けないようにしましょう。
特にコンビニ、ドラッグストアは危険スポットと化します。

精神病院を退院して半年くらい経過したころ、断酒に倦怠期が来ていると感じました。
断酒にと言うよりも、断酒会の例会出席に倦怠期が来ているように感じました。
私の中の優先順位としては、1番目に家庭、2番目に仕事、3番目に通院、
4番目に地元の付き合い(田舎はご近所が怖いんです。)
最後の5番目に断酒会。

飲んでいるときも、1人で隠れて自分の殻に閉じこもるように酒を飲んでいたので、
たいしたエピソードもありませんでした。
直近の話題にしても、次から次へと話題が出てくるものでもありません。
そこに来て週に2~3回の例会出席ではネタが尽きてしまいます。
日々その場その場で思いついたことを書き留めて、例会で発表をしていましたが、
1つ1つの話題が短く、短い話題をつないで発表しているような有様でした。
その時は惰性で出席しているように思えてなりませんでした。
断酒会とは少し距離を置いたほうが良いんじゃないかとさえ思っていました。

そのことを妻に相談してみると「出席することに意味がある」と言われました。
それはどんな意味なのでしょう。その時の私にはその答えが見つかりませんでした。
極論から言って、酒さえ止めることが出来れば、後はどうでもいい
肝硬変との闘いに専念したいと思っていました。

それこそが「第二の否認」でした。
「酒さえ止めることが出来れば、後はどうでもいい」
酒を止めてからのことを一つも考えていませんでした。
後の話に、それは第二の否認と言って、断酒をしている人が1度はぶつかる壁だと知りました。

以前にも書きましたが、私は目標を達成させる為にはかなりストイックになる性格です。
仕事の面でも、ひとつの事を始めると無理をしてでも目標を達成しないと気がすまない性格です。
間に合わないと思ったら体を壊してでも徹夜を続けるような周りが見えなくなる性格です。
妻も以前、「この人だいじょうぶか?」と思うことが多々あったそうです。
私の中では、病気を治すための断酒はスポーツで例えれば個人競技であって、
チームプレイではないと勘違いしていました。
これはまさに、アルコール依存症に陥りやすい危険な性格です。
  
現在の私は、病気と正面から向き合い、冷静な判断ができるようになりつつあります。
酒を止めるだけではなく、今後のことも考える余裕が出てきました。
他人とのつながりを大切に思えるようになってきました。

昔のようにひとりで思い詰め、殻に閉じ籠り、何でも自分ひとりで解決しようとせずに、
周りの人に悩みを打ち明け、相談に乗ってもらい教えを乞うことが出来るよう努力します。

つづく。







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